この夏で一番うれしかったこと

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夏で、じゃなくて、もしかしたら正確には「春」なのかもしれないのだけど。
夏生まれなので、なんとなく最後の夏日な気がするこの日に、書きたかった事。
長いです。さらに熱すぎるやも。それでも大丈夫な人、お暇なときにどうぞ。

私が8年の会社員生活を終えてフリーランスになったのが2003年。
何かつてがあってそうなったわけじゃなくて、本当向こう見ずにはじめてしまったものだから、当初、ほんとお金ない人だったのです。苦笑

そんなタイミングで見つけてしまったのがYOKANGという沖縄の紅型を使って1点1点染められている服のブランド。

私のお友達とか、冬の個展に来てくれてはる人はご存知の人もいるかもですが、最初に見つけたそれは、白いレース地のカシュクールで、肩から裾にかけて赤いデイゴの花が染められているもの。
それまであまりブランドというものには興味がなかった私。
だけどこれは本当に一目惚れ。
見つけてしまったのが、最初の仕事で訪れていた福岡。
今買わないともう二度と手に入らないかもしれないわけで。

相当悩んだ結果、結局買ったのです。
「私はフリーランスになったのだから、
 いつかこの人たちと関われるようにがんばろう」
という理由をもって。

そこから、実は大阪のお店でも買える事がわかって、年に数枚ずつだけど、こつこつと集めては、何かしら自分にとって大切な日に着る服になっていたYOKANG。
「空ちゃん自分でやったの?」
と言われる事も実は少なくなくて、それもとてもとてもうれしかったのだけど。

そして今年の冬と春の間の季節、念願だった沖縄の濃い色の桜の時期に沖縄にいくことになって、いろんな人の繋がりから、実際会う事が出来たのですよ。
それが、2月中旬の話。

だけど、テレビの取材の人が外で待っていたり、紹介しれくれた人や一緒にいる人がたくさんいた中、どのくらい恋いこがれていたかを伝えきれていない気がしていたのも本当で。
帰ってからも、なんとなく、うれしさが大きかっただけに、しっくりこない。

ずっともんもんとしていたおりに、3月頭の事故
その他にもこの時期、本当にいろんなことがあって、思ったのが
「ああ、もう人間いつ死んでもおかしくないんやわ」
ってこと。おおげさかもだけど、実際ひとつパズルがずれると死んでる可能性が本当にあったことが、自分にも周りにも続いていて、それを強く思ってからの行動は本当に早かった。
その月の持っていた仕事をひっしになって終わらせて、たまたま取れた飛行機に乗って、もう一度沖縄へ行ったのが3月末。

今度は、どんなに本当に好きなのか、どんなに関わりたかったかなど、本当に恋文のようなメールを送って、会いに行かせてくださいとお願いした。
でもちょうどそれが先方のデザイン時期で、仕事の時間は集中したいからむずかしいとの返信にものすごく落胆したのだけど、最後の一文に
「ちょうどスタッフの子の誕生日会をするから、よかったら参加しませんか?
 一緒に楽しもうよ」
の文字。

もうね、本当にうれしかったんです。どんなにって、文字に出来ないくらいに。
それでも相当緊張しながら、友達に送ってもらって向かった夕方。
最初は本当にかちんこちんだったのだけど、それはあれです、泡盛大好きだから。
緊張していたものの、誕生日会自体、ほんとうにほんとうにあったかい時間で、この人たちは人が本当に好きなのだなと思ったのです。
楽しくて、うれしくて。
今でも思い出すと気持ちがあったかくなる、私の宝物な時間。
そこで、いろんな話をしたり聞いたりさせてもらって、たまたま、行く直前にやっていた醸造庭の装飾写真を見せるのにデジカメを見せていたら写っていた「いっぺいの花」。こっちではみたこともないくらいに正しく黄色い、くしゅくしゅと柔らかな花。
「いっぺいの花、最近私も気になってたから、よかったら空さんらしさを大切にして描いてみて」
と、YOKANGさんに言ってもらったときには、本当に行ってよかった!!って思ったのです。そして、そんな飛び込みなのに、受け入れてくれたことにも、友達がいた事にも感謝なわけで。
(実際問題、相当酔っぱらってたままに、友達に泣いてうれしいことを訴えていた記憶があったりなかったり)

帰りし。
大好きなブランドを作っている、5年越しのあこがれている人に泣きながら「本当に大好きなんです」って言って笑いながらハグしてもらったり、「空ちゃんとはこれが最後じゃないと思うよ」って言ってもらうことって、あのときの私は全く想像出来ていなかったわけで。本当、思い出してもぞくぞくする。

でも、そこからが実際苦悩の日々だったりもしたわけで。

まず「わたしらしさってなんだ?!」ってところにつまずき。
YOKANG自体、お花をモチーフにしていることが多くて、それと混同されたらだめだから、空ちゃんらしさを出してね、とのこと。すごくすごくうれしい言葉だけど、憧れが強かっただけにきっと必要以上に悩んだ半月。
とりあえず描いてみようと描き始めた物の、今までの人生でこんなに描き直しをしたことってあったっけ?(否、ない。反語で強調)
てくらい自ら描き直しを重ねて、あまりにたくさん同じ花を描いていると、よくわからなくなってしまって「とりあえずみてもらおう」と、形におこして送ってみたのが本当にちょうど1ヶ月後の4月末のこと。

したら、たまたまタイミングがよかったらしく、次の日にはOKの返事をもらえて。
とりあえず、染めてみたいから型を起こしてみるね、とのこと。

ほっとして、そこから急いで個展の準備に入ってから、7月まで、ほぼノンストップで個展のあれこれをやって、そこから待ってもらっていた仕事やあれこれが少し落ち着いた頃に、YOKANGさんから再び連絡が。
展示会で看板代わりにするタペストリーにも使ってもらって、今までにない女性らしさが好評だったよとのこと。
でも、サンプルがではらっていてもう少し待ってね、ということで、うれしい!の気持ちはあれど、なんとなく実感はそこまでなかったのも、本当の事で。

で。
YOKANGさんのブログに、実際の型紙と写真が載っている事を、友達からのメールで知り、一気に実感がわいたわけです。すごい!!本当になってる!!!!
まだ実は実物を見た事はないんだけど、それでも写真で見ると、やっと本当に実感がわいてきてくれたのでした。

次の秋冬物として、たぶん出るんだと思われます。
本当にほんとうに、うれしかったので、とりあえず夏の終わりに感じる今日、日記にしてみました。

以下、リンクがYOKANGさんのブログと、布の説明をしてくれているHP。
本当に素敵な服がたくさんあるブランドさんなので、写真もたくさん載っているからみてみてください☆
私の作る物好きな人たちは、たぶん好きだと思われます。笑

Hole of YOKANG
8/26のブログに型といっぺいの花の服が!

テキスタイル
一番下にあります。ちゃんと名前も入れてもらってるよ。すごいなあ・・・・

写真が元になった「いっぺいの花」
他にもピンクもあるらしい。みてみたいな。
by webkuan | 2008-08-31 23:20 | ■お知らせ

浴衣ブランド「コトコ」デザイナー。和を描く「空」の、日々感じた事や、お知らせなど。


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