カテゴリ:■京友禅( 2 )

搬入にわたわたしていて滞っていた京友禅の着物が出来るまでシリーズなのです。その間にもちゃくちゃくと進んでいます。写真が届く度におもしろい。

■工程2:糊置
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一番重要な工程です。
糊の良し悪しが最後まで影響します。

乾いてしまうとひび割れして、そこから染料が入ってしまいます。
生乾きの状態を保たねばなりません。
表面が茶色いのは「挽粉(ひっこ)」というおがくずです。
乾燥を防ぐのと、糊が余計な所に付着するのを防ぎます。

とは悉皆屋さんの談。
「糊置き」とは「糸目」「伏せ」という二つをひっくるめた形で言うそう。
地染めをしたら伏せ糊は洗い流されますが、ゴム糸目は残るため、この段階で図案が決まるようです。



■工程3:地染
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上が肩部分。下が裾部分です。
糊置きされていない部分が染められます。

着物業界な人がみると、この肩の図案のサイズはおかしいと思われるみたい。
私の感覚をおもしろがって、そのまま活かしてくれる悉皆屋さんやったので形になりつつありますが、通常の和装の考え方からするとおかしいらしいです。笑

裾は淡くぼかしてもらいました。
浴衣の場合、総柄なのでこういうのができなかったのですよね。
うれしい☆
でも着物ではぼかしは通常で使う物らしい。確かに。

■工程4:抜染
d0051613_12322768.jpg

通常の作業には含まれない場合もあるそうです。
今回は私の「ラインが太い」という図案の特徴を活かした形で製作してくださっているのでこの工程が入りました。
少し図案が見えてきましたね。

本来京友禅の特徴は「細い糸目」にあるらしく、図案の周りに在る、色をさす為の防波堤の役割の糸目の後となる白い縁取りは細い方が良いとされるそう。
でもあえて、それを少々覆す形でのデザインになっているということみたいです。あくまで作りたかった着物の形をきちんと表現してくれています。

話を聞くに連れ、どうもいろんな意味でチャレンジな図案になっていたらしい。実はこれ、着物業界の展示会にも出典されるんだったりします。
どういった反応が出てくるのやら。
楽しみなような、恐いような・・・

ためてしまってましたが、工程4が今日の朝いただいたメール。
着々と進んではります。
次が色をさす「友禅」になるのかなあ。
確か「蒸し」とかがどこかに入るんですよね。定着させる工程。
これはすでにそれがされているんだろうけども。
他人事ではまったくないのですが、やっぱりできあがるまでの工程っておもしろいです。

展示会場自体は、先週よりも少し増えました。
でも納得できたかというと、反省点が見えたので、今週中に修正を入れます。
現在お座敷に赤い花が咲いていますが、これこそ期間限定のレアものっぽいです。修正したら外しますから。
さてさてどうするかな。
by webkuan | 2006-11-06 12:34 | ■京友禅

■京友禅の工程1:下絵

今回の個展で一番大事になっているのが、
展示物のひとつとして京友禅の誂えをお願いしている事。

もともとは、コトコの秋冬物で鞄と風呂敷が出るのですが、
この鞄達が「着物にも持てる鞄」というコンセプトにもかかわらず、
着物本体がなかったのですよね。
浴衣では、やっぱり無理があるし、
家にある普通の着物を着せて、持たせるにしても、う〜ん・・と。

そこで、駄目もとで京友禅に深く関わってはる人にご相談を。
正直、予算もそんなにないし(とくに部屋を借りた直後ですから余計)本当に駄目もと。
やっぱり、すぐにはみつからなかったらしく、いろいろ探してくれはったのに本当に感謝なのですが、なんとなくやっぱり無理かもなあと諦めかけていて。
やってくれるかもしれない、と紹介してもらえることになったときに、ほんまにうれしかったのですよ。

私は今関わってもらっているところで、「コトコ」というブランドとしていろいろな物を作らせてもらっているけど、着物と本当の帯に関してはそこでは出来ないと言われてたんですね。
でも、やっぱり興味がないわけはなくて。

同じように契約してもらえるメーカーさんを探していた事もあったのだけど、話を聞いているうちに同じような契約では難しい事もあるのでは?という疑問を持ったのも本当で。
京友禅の着物ができるまでの工程をちゃんと知ると、確かにそういった値段になるだろうし、染め変えとか、おもしろい事ができるのも本当で。
だけど、アンティークの着物とかを気軽に買える今、やっぱり「高いなあ」と感じてしまう。
じゃあどうしよう。
と思った時に、デザインからお誂えできたら?色や柄やそういうところから関わってもらえたら、楽しんで大切にしてもらえるんでは?と思ったのですよね。
とくに私の柄は純粋な和柄というのとはちょっとずれているし(それは狙いでもあるのだけど)好き嫌いはあるはずで、だけどそれをどこまで曲げるか、とかも難しい話なわけで。


はじめてしてもらえるかも知れない所に会ってもらうとき、1人で行かないとあかんかったり、どういう風にしていきたいかを伝えたりするのにしどろもどろになってみたり、ほんまにドキドキしながらの始まりでしたが、結局お会いした日に受けてもらえることになって、図案の書き方等教えてもらったのが、先月の話。
ちなみに本当にたまたまなのですが、この悉皆屋さんは私が始めてLmagazineのお仕事をさせてもらった2005年2月号の「きものでどこいく」の特集に1Pまるまる載ってはった会社やったりというのもあったりしたのでした。

前置きがとても長くなってしまいましたが、
今月頭に図案をお願いしていて、今日、下絵ができたよーとメールをいただきました。
d0051613_21273866.jpg図案は、今回の展示会のテーマにしている「山茶花(さざんか)」の花。
ぼかしたり、金銀が入ったり、浴衣では出来なかったあれこれをこれから施してもらいます。















着物って、反物で作るのは知ってたけど、図案はまた違った出し方をしていたので、反物の状態に描かはるんやなあ、というのは新たに「ほほう・・」と思った所。

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着物初心者なので、私自身も改めていろいろ勉強になる今回の展示なのでした。

次工程もいただけたらまたアップしようと思ってますよ。
by webkuan | 2006-10-21 21:30 | ■京友禅

浴衣ブランド「コトコ」デザイナー。和を描く「空」の、日々感じた事や、お知らせなど。


by webkuan
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