アトリエの周りは本当に静かなんだけど、そのせいもあってか、たまに、近所のおばちゃんたちの話し声がまるまる聞こえる事がある。
「晴れたねえ」
「ねえ、晴れたねえ、気持ちいいねえ」
なんて言われたら、こっちまで一人、「晴れたね」って言いたくなる。
「ちょっと、ねえ、ちょっと、開けて開けて」
とは、ちびっこに閉め出された母の声か。
なんとなく、ああ、日常なんだなあと思う。
昨日の晩は、手がちぎれるかと思うくらい寒くて痛くて、まだ冬なのかなあと思っていたけれど、今日の行きしな、駐車場までの道にある枝垂れ梅が少しずつ咲き始めていた。家は庭がある住宅地にあるので、それぞれの庭にのぞく花も、春の楽しみだった事をまた思い出す。きっともうすぐ沈丁花も香りだす。
この枝垂れ梅が散る頃、ソメイヨシノが咲き出すよ。
今年は、PAOの天井が開かなくなっちゃったから、シートを花びらだらけにすることは出来ないけど、早くその季節がくるといいなと、やっぱり恋いこがれるのです。
なんて書くと、その枝垂れ梅のようだけども、写真は沖縄で咲いていた沖縄の濃い色の桜。梅かと見まごうようなはっきり発色したそれは、それでもきちんと桜の形をしていたのでした。
咲き方とかは、ソメイヨシノとは全く違ったのだけど。
花びらが散らず、花ごとぽとりと落ちるのです。
いくつかきれいな物を拾って、手帳にはさんで押し花にして持ち帰りました。
今回は少し、時期が遅かったんだって。
でも、一人になってから行った北部で、満開に近い状態の物を見れた気がします。(写真は北部でみつけたもの。全部下を向いて咲くのです)
沖縄は、色がとても濃い場所だった。
たぶん、空気も。
風邪から抜けきれていないからか、ぼんやりした頭で、向こうであった出来事をいろいろ思い出したりする。
もうすでに、日常なはずなのにな。
早く風邪、治んないかなあ。
帰ってから、長崎限定の、すごく素敵な香水が当選したと送られて来てた。
少し、思う事があって欲しかったこれ。
応募のときに、その胸の内を綴ったのがよかったのか。笑
封筒を開けて、それだと知ったときに、ほんとにうれしかったのでした。
でも、今は鼻が利かず、いまいち香りがわかんない。
やっぱり、早く風邪、治んないかなあ・・・なのです。